クレジットカードの『国際ブランド』

国際ブランド

クレジットカードは『国際ブランド』と提携していると便利、と良く言われます。


国際ブランドは世界中で使用できる決済ブランドのことで「General Purpose Card」や 「Network Branded Card」とも呼ばれます。


代表的な国際ブランドは6つです。

・Visa
・MasterCard
・JCB
・American Express
・Diners Club
・中国銀聯(Union Pay International)

VisaかMasterCardが付いているものを選ぶと良い

結論から言うと、国際ブランドは、VisaかMasterCardが付いているものを選ぶと良いです。


海外旅行で必要ならでも解説しましたが、クレジットカードは、海外で使えるものを持っておくと良いです。1枚しかカードを持っていないならなおさらです。


それぞれのブランドの特徴については次に解説します。


Visa

Visa

Visaの前身は、1958年に、アメリカの Bank of America が発行した Bank Americard です。


Visaは、世界のクレジットカード決済の6割りを占めると言われていて、世界最大の加盟店網と決済ネットワークを持っています。


MasterCard

MasterCard

MasterCardは、Visaに次ぐ世界シェアを持ち、世界のクレジットカード決済の3割弱を占めると言われています。


MasterCardは、決済技術の開発に積極的で、2002年に欧州ユーロペイと統合したこともあり、ヨーロッパで高いシェアを持つ傾向があります。


JCB

JCB

JCBは、日本発祥の国際ブランドです。日本国内でのシェアは最大で、近年、アジアや、日本人観光客が多いハワイなどでのシェアも拡大しています。


ただし、国際ブランド間での世界における決済シェアでは1%程度です。世界中どこでも通用する国際ブランドとは言いにくい状況があります。


American Express

American Express

American Expressは、アメリカン・エクスプレスと読み、日本ではアメックスとも略称されます。


もともとは世界最大のトラベラーズチェックの発行企業でしたが、クレジットカードにおいても海外旅行を快適に行うためのさまざまな機能が付加されています。


American Expressは、高付加価値で、年会費も高額な、プレミアムカードに分類されます。


Diners Club

Diners Club

Diners Clubは、ダイナース・クラブと読み、日本では単にダイナースとも略称されます。


Diners Clubは、Diners(正餐する人たちの)Club(集まり)という意味で、高級レストランと提携したサービスが充実しています。


新規入会は、基本的に既存会員からの紹介を重視してきたことで、希少性があるカードでもあります。


Diners Clubは、高付加価値で、年会費も高額な、プレミアムカードに分類されます。


中国銀聯(Union Pay International)

中国銀聯(Union Pay International)

中国銀聯(Union Pay International)は、「ちゅうごくぎんれん」と読み、ぎんれんカードとも略称されます。


中国銀聯(Union Pay International)は、中国発祥の国際ブランドで、世界最大の人口を持つ中国を背景に、発行枚数では世界最多です。



もともとはデビットカードのブランドとしてスタートしていて、現在でも8割がデビットカードと言われています。


国際ブランドとしての通用性は、中国本国を除くとまだまだ普及しているとは言い難い状況ですが、近年の中国からの観光客増大に伴い、日本でも中国銀聯(Union Pay International)が使用できる加盟店舗は増えている傾向にあります。


国際ブランドまとめ

以上、国際ブランドの各ブランドについて説明してきました。すべて国際ブランドとして通用するものですが、傾向から分類すると次のようになります。

国際ブランとしての通用性が高い

・Visa
・MasterCard

プレミアムカードとしての性格が強い

・American Express
・Diners Club

地域限定ブランドの色彩が強い

・JCB
・中国銀聯(Union Pay International)



このため、国際ブランドは、VisaかMasterCardが付いているものを選ぶと良いという結論になってきます。もちろんそれ以外の国際ブランドにもそれぞれの良さがありますが、「1枚を選ぶなら」という観点で考えると、VisaかMasterCardを重視した方が良いでしょう。


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