ETCカードは利用限度額超過でも使用可能
ETCカードは、大元となるクレジットカードに紐づいて用いられる子カードです。
利用者の信用情報とか、利用限度額は、親カードの登録情報に基づいて定められています。
ETCカードを発行しているクレジットカードの場合、ETCカードとクレジットカード本体を合わせた使用金額が、利用限度額になります。
仮に限度額50万円だとして、ショッピングで50万円使用してしまったとすると、本来の規約上では、ETCカードで利用できる与信枠はもう無いということになるのです。
ただ、現実の運用はちょっと違います。
結論から言うと、ETCカードは利用限度額超過でも使用可能なのです。
ETCカードのチェック項目は有効期限のみ
これは高速道路のETCゲートの設計仕様が影響を与えています。
高速道路のETCゲートは、極めて短時間でETCカードの情報を読み取らなくてはならないため、取得する情報がごく限られています。
現時点で、ETCゲート通過時に取得している情報は、ETCカードの有効期限のみです。
自動車がETCゲートを通過するタイミングでは、ETC車載器を通じて、ETCの有効期限のみを確認。有効期限切れで無い限りは、ゲートは開き、高速道路を通行可能となるのです。
ETCカードはETCゲート通過時に、利用承認までは照会していないのです。
大元の親カードの方が利用限度額いっぱいまで使用していたとしても、ETCカードが有効期限内であれば、ETCカードとしては問題無く使用可能です。
同様に、親カードの方が支払い遅延などの状態にあっても、ETCカードが有効期限内であれば、ETCカードとしては問題無く使用可能です。
とは言え、高速道路の走行で使用した分は必ず利用額として請求されることになりますから、利用限度額の確認をしっかり行ったり、支払い遅延を起こさないようクレジットカードの利用を管理することは、やはり重要なことです。
まとめ
・ETCゲートでチェックしているのはETCカードの有効期限のみ
・ETCカードは親カードが利用限度額超過でも使用可能
・ETCカードは親カードが支払い遅延状態でも使用可能