クレジットカードのチャージバックとは何か

チャージバック

チャージバックとは、日本語に訳すると『支払取り消し』という意味です。


具体的には、クレジットカードの正規の所有者が、何らかの理由で利用代金の決済に同意しない場合に、クレジットカード会社が加盟店(販売者・サービス提供者)に対してその代金の支払いを取消しにすることです。



チャージバックは、クレジットカード利用者から見た場合は、不意の損害から自分を守ってくれる取り決めとして機能しています。


逆に、インターネット通販事業者など、販売者・サービス提供者側(加盟店側)から見ると、予想していなかった損害が発生し得る取り決めです。


チャージバックが発生する4つのケース

チャージバックが発生するのは大きくは次の4つのケースです。

第三者によるクレジットカードの不正使用

クレジットカードの不正使用の状況でも解説したように、近年、クレジットカードの不正使用、なかでも日本国内での番号盗用による被害が増加しています。


第三者によりクレジットカードを不正使用された場合、明らかに不正利用だと判別できるケースにおいては、警察に被害届を提出するなど、クレジットカード会社が定める手続きを取ることで、クレジットカード会社が加盟店に対してチャージバックを行い、その不正請求を無効にしてくれます。


ただし、クレジットカード所有者の身内の不正利用や、被害状況の届け出内容に虚偽がある場合、または、クレジットカードの暗証番号が生年月日など簡単に推測できるものだった場合など、チャージバックが保証されない場合もあります。

加盟店がサービスを提供しない場合

クレジットカードで商品やサービスを購入決済したけれど、販売者・サービス提供者(加盟店)から、その商品やサービスが提供されない場合は、クレジットカード会社が加盟店に対してチャージバックを行うことがあります。


典型的な事例としては、販売者・サービス提供者(加盟店)が倒産するなどで、商品が未発送になってしまう場合などです。

加盟店が契約を履行しないと認められる場合

これは先のケースよりは複雑で、販売者・サービス提供者(加盟店)は商品やサービスを提供したと認識している一方で、クレジットカード所有者(購入者)は事前に説明された商品やサービスとは違うと考え、双方の認識に齟齬がある場合です。


典型的な事例としては、購入者が受け取った商品が破損していた場合などです。(多くの場合は、販売者・サービス提供者と購入者が販売時・購入時に結ぶ規約などで、返品・返金についての条件が定められています)

加盟店がクレジットカード会社からの調査に応じなかった場合

上記事例が発生したような場合には、クレジットカード会社より、販売者・サービス提供者(加盟店)に対して、該当取引に対する調査が行われます。


この調査に加盟店が応じなかった場合、クレジットカード会社が加盟店に対してチャージバックを行うことがあります。


チャージバックは基本的に加盟店側に負担がかかるもの

チャージバックは、基本的に、クレジットカードの利用者を守るための仕組みとして機能していて、販売者・サービス提供者などの加盟店に負担がかかるものです。


クレジットカードの不正使用が、一方的に本来のクレジットカード所有者の責任に帰せられるものであれば、私たちは単純にクレジットカードを利用しなくなってしまいます。これではクレジットカード会社のビジネスは成り立たちません。


クレジットカード利用者を保護しつつ、クレジットカード会社と販売者・サービス提供者などの加盟店の努力によって、クレジットカードの不正利用を減らしていく方向にベクトルが向かうように、チャージバックのような取り決めがなされているのです。


3Dセキュアや、セキュリティコードの入力、不正使用検知システムの導入によって、クレジットカード会社と販売者・サービス提供者などの加盟店は、クレジットカードの不正利用を減らすよう日々努力しています。


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