銀行カードローンの過剰融資対策として融資残高を毎月公開へ

銀行カードローンの過剰融資対策

クレジットカードと名前は似て非なる『銀行カードローン』でも説明しましたが、銀行カードローンの過剰融資は大きな社会問題になってきています。

 

銀行カードローンの過剰融資対策として、全国銀行協会が加盟行からカードローンやアパート融資の残高データを集めて毎月公表していく方針を固めたという報道がありました。
(出典:2017年9月7日付け『日本経済新聞』 )

 

全国銀行協会とは

全国銀行協会(ぜんこくぎんこうきょうかい)とは、日本国内で活動している銀行に携わる事業者で組織される一般社団法人です。

 

全国銀行協会は、元々、国内116行の預金と貸出金の月末残高を集計・公表しています。これに加えて、新たに、貸出金のうちカードローンとアパートローンについても区分を設けて毎月公表する方針を固めたということです。

 

これまでも、日本銀行が3か月ごとに統計を取っていたということですが、より細かく月次のデータを集めて実態把握に役立てる方針だということです。

 

ちなみに、現時点の日銀の統計では、2017年6月末時点で、銀行カードローンの融資残高は5兆6793億円で、1998年以来19年ぶりの高水準となっています。

 

参考:一般社団法人『全国銀行協会公式サイト

 

金融庁の対応

全国銀行協会は、銀行の業界内団体ですので、今回の対応は、いわば自主規制強化の一環と考えて良いものです。

 

銀行カードローンの過剰融資問題の批判を受けて、各銀行では、過剰な広告の自粛や収入証明書の確認を始めています。しかし、金融庁では過剰融資の対策が現時点でまだ不十分と判断していて、大手行などへの立ち入り検査をする方針と報道されています。

 

銀行カードローンの過剰融資問題については、まだまだ規制当局と事業者(銀行)の対応が続きそうです。今後も注視して行きたいと思います。

 

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