クレジットカードとFeliCaの違いは何?
FeliCa(フェリカ)は、ソニーが開発した非接触型ICカードで使われる技術です。
スマホにFelica機能が搭載されていなくても、FeliCa技術はSuicaとかPasmo、コンビニエンスストアの電子マネーにも利用されていますので、日本に住んでいるなら多くの人が知らないうちに利用している技術です。
FeliCaは、1枚のカード(1つのICチップ)で、電子マネー、定期券、社員証など、複数のサービスを利用可能です。
サービス利用時には、複数のアクセス鍵から「縮退鍵」と呼ばれる暗号化された鍵を合成し、この縮退鍵を用いて、一度に最大16のサービスについて相互認証することが可能となっています。
クレジットカードとFeliCa(フェリカ)の相違点
クレジットカードとFeliCa(フェリカ)の相違点は次の点です。
FeliCa(フェリカ)は非接触型
FeliCa(フェリカ)は非接触型のカードで、読み取り端末にかざすだけで反応します。読み書きに要する時間も0.1秒と非常に高速です。
クレジットカードは、基本的に接触型のカードで、読み取り端末(CAT端末)に通して読み込ませます。このため、あまりに使用回数が多いと、カード自体が物理的に劣化して、割れたりなどしてしまいます。
FeliCa(フェリカ)は1枚で複数のサービスに対応可能
FeliCa(フェリカ)は一度に最大16のサービスについて相互認証することが可能となっています。1枚で複数のサービスに対応しています。
クレジットカードは、基本的には1対1の関係で、一つのサービスのみに対応しています。最近では電子マネー機能を搭載したクレジットカードも増えてきましたが、これはクレジットカードのなかに電子マネーに対応したFeliCaチップを搭載して対応しているものです。
FeliCa(フェリカ)は前払い型
まずクレジットカードは、基本的に後払い方式のサービスです。これはもう、クレジットカードの基本的な機能ですね。
一方で、FeliCa(フェリカ)のサービスは、基本的に前払い方式を採用しています。ちょっと複雑なのは、FeliCa(フェリカ)のサービスにクレジットカードの機能を組み合わせたサービスも多く登場していることです。
具体的には、FeliCa(フェリカ)のサービス自体は前払い方式として提供していて、そこにクレジットカード決済を組み合わせる方式です。SuicaやPasmoで、一定額(3,000円とか5,000円とか)の金額でオートチャージ設定にしている場合などが代表例です。
例えば、Pasmoカードを3,000円のオートチャージでクレジットカードに紐づけている場合、FeliCa側(Pasmo側)でプリペイドチャージされている金額が3,000円を下回ると、紐づけられたクレジットカードから後払い方式でオートチャージされるというかたちです。
クレジットカードとFeliCaは相互に補完し合う関係
クレジットカードとFeliCa(フェリカ)は、必ずしも競合するものではありません。
さきほどのSuicaの例のように、クレジットカードとFeliCa(フェリカ)は、相互に補完し合う関係になっていると言えます。
FeliCa(フェリカ)は、電子デバイスとの相性が非常に良いものですが、クレジットカードはそこが比較的苦手な部分です。
電子デバイスにFeliCa(フェリカ)を搭載して、そこに紐づく金融サービスをクレジットカード経由で提供するというかたちが様々な分野で広まっています。