神社と提携した『鹿島神宮カード』
先日、日本で初めて神社と提携した『鹿島神宮カード』が登場したというニュースが流れました。
現在、様々な加盟店と提携したクレジットカードが登場していますが、すがに神社と提携というのはインパクトがあり、話題になっているようです。
『鹿島神宮カード』は、当サイトでも紹介している、三越伊勢丹グループのクレジットカード会社「エムアイカード」と提携したカードです。
提携カードと言うと、何らかのポイントなどのメリットがあるものですが、『鹿島神宮カード』の特典は、基本的に使用ポイントは鹿島神宮への寄付となります。
『鹿島神宮カード』を利用した際に貯まるポイントが、5,000ポイントに達すると自動的に寄付され、寄付のお礼に、鹿島神宮より返礼品が送られてくるという仕組みです。
『鹿島神宮カード』の特典
『鹿島神宮カード』の特典は、金額的な割引とか、ポイント還元といった、実利的な特典は無い代わりに、精神的なメリットが中心になっています。
特典は具体的には次のようなものです。
【特典1】鹿島神宮がお祓いしたクレジットカードを用意!
【特典2】入会翌年度以降、毎年返礼品をお届け!
【特典3】神職による鹿島神宮境内の案内!
【特典4】鹿島神宮カードの提示で宝物館への入場が無料!
【特典1】のクレジットカードにお祓いというのは、普通では得難い御利益が感じられるかもしれないですね。いつも持ち歩いていれば、様々な災厄から身を守ってくれるかもしれません。
【特典2】の返礼品は、現時点ではまだはっきりとしませんが、ちょっと期待してしまいますね。
【特典3】については、神職の方の案内により、通常の参拝者は入れない神宮の御神木があるエリアに入ることができるということです。
【特典4】については、一般300円、中学生以下は100円の鹿島神宮宝物館への入場が無料となります。鹿島神宮の宝物館には、国宝であり日本最古最大の直刀(金銅黒漆平文拵・附刀唐櫃)をはじめとする貴重な文化財が展示されていることで知られています。
そもそも鹿島神宮とは?
鹿島神宮は、茨城県の鹿嶋市にある神社です。鹿嶋市と言うと、サッカーの鹿島アントラーズの本拠地として全国的に有名ですね。
鹿島神社は、日本建国・武道の神様である武甕槌神(タケミカヅチ)を祭神とする神社で、この茨城県鹿嶋市の鹿島神宮を総本社として、東北地方・関東地方を中心として全国に約600社ほど建立されています。
鹿島神宮の御祭神をお遷しして奈良の春日大社を創建する際に、鹿が運び手を担ったという伝承から、鹿島神宮では鹿が神鹿として大切にされています。この鹿島神宮の鹿の角が、鹿島アントラーズのチーム名の由来にもなっています。
鹿島神宮では、十二支が一巡する12年に一度、午年に「御船祭」(みふねまつり)を行っています。御船祭は2000年近い歴史がありますが、直近の御船祭は2014年。この際には、約20億円と費用がかかったということです。
こうした運営費を広く協賛してもらおうという考えもあって、日本のものづくりなど、伝統に貢献するという方針を持っている三越伊勢丹グループが運営する「エムアイカード」との提携に至ったようです。
参考:鹿島神宮公式サイト
神社とクレジットカードとの提携が進む可能性も?
今回の『鹿島神宮カード』の事例が広く報道されたことから、神社とクレジットカードとの提携は進んでいくかも知れませんね。
例えば、神田神社は日本を代表する電気街、秋葉原に隣接していて、有名アニメーションの舞台として、いわゆる聖地とされ観光地化したり、ITお守り『IT情報安全守護』などを販売していることで有名です。
もしかして次は?などと、ちょっと期待してしまいますね。